【カリキュラム紹介】若者と地域を結ぶインターン ボンディングシップ【前編】

2024年の開学に向けて準備を進めているCoIU(仮称)では、新たなインターンシップの形である「ボンディングシップ」の実証実験に取り組んできました。2022年3月26日(土)に行われたイベント「Co-Innovation Conference 2022」の内容をもとに、その実際の中身やこれまでの動きについて前編と後編に分けて紹介します。

ボンディングシップとは


CoIU(仮称)における重要なカリキュラムの一つが「ボンディングシップ」です。全国13地域での活動を通じて、若者を取り巻く多様な“絆”を体感してもらい、学生自身の価値観と経験を広げていくプログラムとなります。学生の成長を中心に据えつつ、その結果として学生を受け入れた地域や企業の成長・変革にも貢献していきます。

▽全国13地域の学びの拠点


ボンディングシップは就業実践体験、つまりインターンシップのことを指しますが、従来のインターンシップと異なる点が主に3つあります。

▽従来のインターンシップとボンディングシップの違い

①カリキュラムとの連動


まず1つ目の“カリキュラムとの連動”については、4年間で履修する124単位のうち25単位がボンディングシップに当てられる予定で、カリキュラムの中でも重要な位置付けとなっています。1年次に飛騨で基礎を学んで知識を深めたあと、2年次以降に全国13地域へと飛び立ち、ボンディングシップとして体験を通じた学びの段階に進みます。

▽CoIU(仮称)のカリキュラム概要



▽CoIU(仮称)における学生生活の流れ



ボンディングシップの経験から、3年次以降は自ら仮説を立てて検証していくような探究型の深い学びにつなげていきます。



②段階的なプログラム設計


ボンディングシップを含めたキャリア形成は、学年や学生それぞれのモチベーションに応じて参加できるような構成を目指しています。内容はライトなものからディープなものまで、期間も短期のプログラムもあれば中長期でじっくり取り組むものもあります。

全体の流れとしては、“知る→興味を持つ→自覚する→課題解決に取り組む→達成”といった、段階的にステップアップしていけるプログラムの設計を構想しています。

▽プログラム設計のイメージ



③品質を担保する基準の共通化


数年前に「ブラックインターン」という言葉が話題になりましたが、ボンディングシップではそうした単なる労働の搾取にならないように、体験の質を担保するための基準づくりを進めています。

▽質を担保するツールのイメージ



各種評価ツールの作成はもちろん、CoIU(仮称)の価値観やコンセプトを共有できる各地域の企業や団体の方々に受け入れ先となってもらうことも重要なポイントになります。

そして、学生・先生・職員・地域・コーディネーターをつなぐプラットフォームを現在構築中です。プラットフォームがあることで、関わる人たちの知見を持ち寄って高い質のプログラムを提供することが可能になります。どうしたらより良いプログラムができるんだろう、何を改善したらお互いにとってより価値を生み出せるものになるんだろう。そうしたことを考え続ける場にしていきます。

▽プラットフォームにおける循環のイメージ



このプラットフォームは「ボンディングシップセンター」(仮称)として稼働する予定です。さらに、大学と企業の橋渡しとなるコーディネーター、大学と学生の間に入りキャリア支援を行うキャリアコンサルタントがそれぞれ伴走する体制を取ることで、学生や地域に対してより手厚いサポートができるようにします。

▽ボンディングシップセンターの連携イメージ



現在はまだまだ模索している段階ですが、ここからさらにボンディングシップの中身を洗練させ、より充実したプログラムづくりを目指していきます。

Youtubeにてボンディングシップ概要解説が動画でご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=j2GuPCSsRQg&list=PLpV5WX9wB71tkMjC3AKtlJiMMWxE4J8h5&index=3

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